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高齢フリーターの末路はどうなる?30代・40代からできるリスク対策

考える人

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30代・40代のフリーター 「年齢が上がってきたけどこのままフリーターで働いて大丈夫だろうか?今さら正社員になんてなれないよね・・・」

こういった悩みがある人へ向けて、歳をとったフリーターの末路について解説します。

この記事を読めば、

「高齢フリーターの将来のリスクと今何をするべきか」

ということが分かります。

何歳からが高齢フリーターと呼ばれるのか

フリーターの定義はあいまいですが、厚生労働省が1991年に実態調査のためにもうけた定義では、「34歳までのパート・アルバイトの仕事をする者」とされています。(参考:Wikipedia フリーター

なので、35歳以上のフリーターのことを、あえて、「高齢フリーター」と呼ぶことが多いです。

しかし実際は、20代と30代の間に、就職しやすい差の大きな壁があるため、30代以上のフリーターについても、高齢フリーターであると考えている人もいます。

高齢フリーターの収入と生活の実例

たたずむおじさん

高齢フリーターの心配事の中心は、「いつまでもフリーターでいられるのか?」ということに尽きます。

不安定で低賃金ながらもなんとか生活してきて、これから先もフリーターとして食いつないでいけるのか・・・切実な悩みですね。

そこで、私の知り合いの高齢フリーターの実情をご紹介します。

50代の極貧フリーター

50代の男性A氏は、知り合いと言っても、顔を合わせたら挨拶をする程度の人です。なぜ実情が分かるのかというと、同じマンションに住んでいるからです。

A氏は、マンションの下層の学生たちがよく出入りしているエリアにある一番狭い間取りに住んでいます。家賃は3万円。ユニットバスがついていますが、日当たりが悪く、小さな窓がついているだけの暗い部屋です。

A氏がこのマンションに住んでいることを知ったのは、偶然のことで、ある日、家に帰ろうとしていた時に、たまたま居合わせてしまったのです。

私の2メートルほど前を歩く男性。とにかく、ものすごく、臭いんです。数日間お風呂に入っていないにおいがします。だらしない部屋着のような服を着て、見るからに不潔そうなため、周りを歩いている人の中でも浮いて見えました。

嫌だなぁと思っていたら、数か月後に、駅前の工事現場で働いているA氏の姿を見かけたのです。

あぁ~フリーターなんだ。やっぱり。」申し訳ないですが、そう思ってしまいました。

その後も何回か、A氏を見かけたことがありますが、いつも臭いです。そして、多くの場合、コンビニ弁当らしきものをぶら下げていて、人目を避けるように、うつむいてそそくさと歩いています。

もう何年もこのマンションに住んでいますが、A氏が誰かと一緒にいるところは一度も見たことがありません。

60代の夢追いフリーター

B氏は60歳を超えてもなお、ミュージシャンとしてステージに立っています。といってもお客さんは数人であることがほとんど。1日にもらえる金額は、よくて5000円です。

しかも、数年前からがんが悪化しており、度々、入院を繰り返しています。血だらけの皮膚をケアしながらも、少しでも多く出演しようと、活動している姿には心を打たれますが、とても苦しそうです。

B氏の全盛期はごく数年という短い期間でした。当時は羽振りもよかったのですが、すぐに落ち目となり、その後は、知り合いのバーで厨房などの手伝いとしてアルバイトをさせてもらっています。

いつ倒れるかわからないような身でもアルバイト先があるのは、知り合いだからなせるわざですね。

それにしても、本当は、立っているのも辛いと思われます。バイトのシフトに入れるのも、月に数回。年金もほとんど貰えないようですし、とても心配です。

正社員との格差

フリーターと正社員

20代のころは、フリーターも正社員も、それほど違いがないように見えますが、歳を重ねるとその差は歴然です。

高齢フリーターが持っていないものは、例えば、

  • 数百万円~数千万円のゆとりある貯金・資産
  • 社会的地位や〇〇会社の××さんという居場所
  • 時には贅沢もできる生活レベル
  • 心の寄りどころとなる家族
  • 保険加入などによるいざというときの備え

正社員のすべてがこれらを持っているわけではありませんが、いくつか持っている人の将来は明るいと言えるでしょう。

一方、これらの多くを持っていない高齢フリーターには、厳しい末路が待っている可能性が高いです。

高齢フリーターのリスク

行き交う人々

高齢フリーターが抱える具体的なリスクは以下の2点です。

  • 体力の低下で長時間労働や掛け持ちバイトが難しくなる
  • 応募できる求人が少なくなっていく

正社員でもフリーターでも、歳をとれば体力が落ちて、仕事の生産性は低くなります。

フリーターの場合、若いうちは、少し無理をして長く働けば手取りを増やすことはできます。

でも、働きたくても、体が言うことを聞かない状態となれば、直ちにお金が足りなくなってしまうリスクがあります。

また、働く事はできても、時給の安い仕事しかないなど、高齢でもできる条件のいいバイトは数少なくなります。収入が先細りしてくことは明らかです。

唯一!高齢フリーターの希望の光

厳しい末路が待ち受けている高齢フリーターですが、一つだけ、希望の光となる材料があります。

それが、「高齢化社会の進行による人不足」です。

就職市場は、2010年頃から上向き続け、2017年にはすっかり「売り手市場」と言われるまでに回復をしています。

転職に関しても、「35歳限界説」が崩れつつあるとも言われています。

つまり、30代以上のフリーターでも正社員になれる可能性が高くなってきているのです。

誰でも簡単に就職できる訳ではありませんが、以前に比べると30代以上でもいいから働いてほしいと考える企業が増えていることは事実です。

高齢フリーターに必要な備え

中年サラリーマン

仕事が増えているなら、フリーターのままでも大丈夫では?と考える人もいるかもしれません。

でも、AI技術の発展などで、この先また、厳しい就職氷河期が訪れるかもしれません。

そうでなくとも、歳を重ねると新しい仕事を見つけにくくなることと長時間働けなくなることは確かです。

なので、できるときに、将来の備えをしておくことが必要です。

中でも、大事なのは、社会保険に加入することです。

厚生年金に加入すれば、将来受け取れる年金額が少しでも増えます。正社員になると、会社が一部負担してくれることで、年金・健康保険の負担額も少なくなります。

これだけでも、正社員になる価値は大いにあるでしょう。

私の知り合いには、50代で正社員になった女性がいます。

何歳になっても、諦めずに就活してみるとよいでしょう。

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